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子どものおこづかい、いつから・いくら?|金額より大切な「渡し方」と、お金の失敗を見守る理由

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「お友だちはおこづかいをもらってるんだって」。子どもにそう言われて、ドキッとしたことはありませんか。

いつから始めればいいのか。いくら渡せばいいのか。無駄づかいばかりしたらどうしよう。おこづかいについて考え始めると、迷うことばかりです。

今日は、子どものおこづかいを始める時期と金額の考え方、そして金額より大切な「渡し方」についてお伝えします。結論から言うと、おこづかいは「お金を使う練習」。だからこそ、小さな失敗ができるうちに始めることに意味があります。

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おこづかいは「お金の練習帳」

おこづかいの一番の目的は、子どもにお金を持たせることではありません。限られたお金の中で、何に使うかを自分で決める練習をすることです。

大人になると、給料という限られたお金の中で、家賃や食費、楽しみに使うお金を自分で決めていきます。この力は、ある日急に身につくものではありません。子どものうちに小さな金額で「選ぶ」「足りなくなる」「我慢する」「貯める」を経験しておくことが、大人になってからのお金との付き合い方の土台になります。

そう考えると、おこづかいは「ごほうび」でも「権利」でもなく、お金の練習帳と言えるかもしれません。

いつから始める?目安になる3つのサイン

おこづかいを始める年齢に正解はありませんが、小学校入学前後から始める家庭が多いようです。年齢よりも、次のようなサインがあるかを目安にしてみてください。

  • 数字がわかり、簡単な足し算ができる:100円と10円の違いがわかり、「あといくら残るか」を考えられる。
  • 「欲しい」を自分の言葉で言える:何が欲しいのか、なぜ欲しいのかを伝えられる。
  • 自分で買い物をしてみたがる:お店でお金を払うことに興味を持っている。

この3つがそろってきたら、少額から始めてみるタイミングです。

金額はどう決める?

金額を決めるとき、つい「周りの家庭はいくらか」が気になります。でも、本当に大切なのは「おこづかいで何を買うか」を先に決めることです。

たとえば、「お菓子やガチャガチャなど、自分の楽しみのためのもの」だけをおこづかいで買うのか。それとも「文房具やお友だちへのプレゼントも含める」のか。範囲が広がれば、金額も多く必要になります。

まずは「おこづかいで買うものの範囲」を親子で決め、その範囲で1か月に必要な金額を一緒に考えてみてください。金額が決まる理由を子どもが知っていると、「少ない!」という不満も出にくくなります。

おこづかいの渡し方3つのタイプ

おこづかいの渡し方3つのタイプ

1. 定額制(毎週・毎月決まった額)

毎週、毎月など、決まった日に決まった額を渡す方法です。「次にもらえるまで、この金額でやりくりする」という計画性が身につきやすいのが特長です。はじめておこづかいを渡すなら、まずは週ごとなど短い期間から始めると、子どもも管理しやすくなります。

2. 報酬制(お手伝いに応じて)

お手伝いをしたらお金をもらえる方法です。「働くとお金がもらえる」ことを体感できる一方、「お金がもらえないならやらない」という考え方になってしまう心配もあります。家族として当たり前のお手伝いと、特別なお手伝いを分けるなど、ルールを工夫するとよいでしょう。

3. 組み合わせ型(定額+特別なお手伝い)

基本は定額で渡し、洗車や大掃除の手伝いなど特別なお手伝いをしたときだけ追加で渡す方法です。計画性と「働く」経験の両方を体験できるので、取り入れている家庭も多い方法です。

始めるときに決めておきたいルール

始めるときに決めておきたいルール
  • 渡す日を決める:「毎週日曜日」など、決まった日に渡すと、子どもは次の日までの見通しを立てやすくなります。
  • 前借りはしない:足りなくなっても前借りはしない、と最初に決めておきます。「足りなくなる」経験こそが練習です。
  • おこづかい帳をつける(できる範囲で):何に使ったかを簡単に記録すると、使い方をふり返るきっかけになります。小さいうちは、レシートを貼るだけでも十分です。
  • 使い道に口を出しすぎない:おこづかいの範囲内なら、親から見て無駄に思えるものでも、基本は子どもに任せます。

なぜ「お金の失敗」を見守ったほうがいいのか

おこづかいを始めると、必ず失敗が起こります。もらったその日に全部使ってしまう。すぐ飽きるおもちゃを買って後悔する。欲しいものがあったのに、お金が足りない。

そのとき、つい「だから言ったでしょ」と言いたくなります。でも、ここが大切なところです。子どものうちの失敗は、金額が小さいのです。数百円で「全部使うと後で困る」を学べるのは、子ども時代だけの特権です。

大人になってから同じ失敗をすると、金額はずっと大きくなります。だからこそ、小さな失敗を、親が先回りして防がないこと。そして、失敗したあとに「どうすればよかったと思う?」と一緒にふり返ること。これが、おこづかいをいちばん効果的な「練習」にする方法です。

「ほしいものがあったのに買えなかった」。その悔しさから、子どもは自分で「次は少し残しておこう」と考え始めます。親が教えた「貯金しなさい」より、自分で気づいた「残しておこう」のほうが、ずっと長く心に残るのです。

わが家でおこづかいを始めたときのこと

わが家では、上の子が小学校に入った春に、週100円のおこづかいから始めました。最初の週、子どもはもらったその日にガチャガチャを2回まわして、あっという間に0円。翌日、友だちと駄菓子屋に行く約束があったのに、お金がなくて泣いて帰ってきました。

そのとき、思わず「だから言ったのに」と言いそうになりましたが、ぐっとこらえて「どうしたらよかったと思う?」とだけ聞きました。しばらく考えて、子どもが言ったのは「1回だけにして、50円残しておけばよかった」。

次の週から、子どもは自分で「これは残しておく分」と、50円玉を貯金箱とは別の小さな缶に入れるようになりました。親が何十回言うより、一度の「お金がなくて困った」経験のほうが、ずっと子どもを変えた瞬間でした。

よくある質問

Q. 欲しいものを買うために貯めたいと言われたら?

ぜひ応援してあげてください。「いくら貯めればいいか」「何週間かかるか」を一緒に計算すると、目標に向かって貯める経験になります。目標を達成したときの喜びは、すぐに買ってもらったときとはまったく違うはずです。

Q. お年玉はどう扱えばいい?

お年玉は金額が大きくなりがちなので、一部を自由に使えるお金にし、残りは貯金するなど、家庭でルールを決めておくのがおすすめです。子どもと一緒に決めると、納得感も高まります。

Q. キャッシュレスの時代に、現金で渡す意味はある?

はじめのうちは、お金が減っていくのが目に見える現金のほうが、お金の感覚をつかみやすいと言われます。慣れてきたら、使った金額を記録できるプリペイド型のカードなどを検討するのもひとつの方法です。

Q. きょうだいで金額が違うと不満が出ます。

年齢や、おこづかいで買う範囲が違えば、金額が違うのは自然なことです。「お兄ちゃんは文房具も自分で買うから多いんだよ」など、金額が違う理由を説明すると、納得しやすくなります。

まとめ:おこづかいは「小さな失敗」ができる練習帳

  • おこづかいの目的は、限られたお金で「選ぶ」練習をすること
  • 年齢より、数字がわかる・欲しいを言える・買い物に興味があるが目安
  • 金額は「おこづかいで買う範囲」を決めてから考える
  • 定額制・報酬制・組み合わせ型から、家庭に合う方法を選ぶ
  • 小さな失敗を先回りして防がず、一緒にふり返る

まずは、「おこづかいで何を買うか」を子どもと話すところから始めてみてください。その会話そのものが、お金について考える最初の一歩になります。

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