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「子どもに本を好きになってほしい」。そう願うママ・パパは多いですよね。でも、いざ読み聞かせを始めてみると、「途中で飽きてしまう」「毎日続けるのが大変」と感じることもあるのではないでしょうか。
結論から言うと、読書習慣づくりで一番大切なのは、「本の時間=楽しい時間」と子どもが感じられることです。上手に読むことより、親子で一緒に楽しむことの方が、ずっと大切なんです。
この記事では、秋の夜長にぴったりの読み聞かせのコツ、年齢に合った絵本の選び方、そして無理なく続けるための工夫を紹介します。今日から気軽に始めてみてくださいね。
そして記事の後半では、多くの親が見落としている「読み聞かせで子どもの中に本当に残るもの」についてもお話しします。ここを知ると、毎晩の1冊がぐっとラクに、そして大切に感じられるはずです。
読み聞かせが子どもにうれしい理由
読み聞かせには、たくさんの良いところがあると言われています。
- ことばに触れる機会が増える:ふだんの会話では使わないことばや表現に出会えます
- 想像する楽しさを知る:絵やお話から、自分なりに場面を思い浮かべる力が育ちます
- 親子のふれあいの時間になる:ひざの上や隣に座って過ごす時間そのものが、子どもにとって安心できる時間です
- 寝る前の習慣づくりに役立つ:毎晩同じ流れで絵本を読むと、「そろそろ寝る時間」という合図になります
わが家でも、寝る前に1冊読むのが習慣になってから、寝かしつけがずいぶんスムーズになりました。子どもにとって、絵本の時間は1日の終わりの「楽しみ」になっているようです。
読み聞かせを楽しくする5つのコツ

1. 上手に読もうとしなくていい
声色を変えたり、感情をこめたりしなくても大丈夫です。ゆっくり、はっきり読むだけで、子どもは十分にお話の世界を楽しめます。親がリラックスして読んでいると、子どもも安心して聞いてくれますよ。
2. 途中で話しかけられても気にしない
読んでいる途中で「これなに?」「なんで?」と質問されることもありますよね。そんなときは、いったん止まって一緒に絵を見るのもおすすめです。最後まで読むことにこだわらず、子どもの興味に寄り添ってあげましょう。
3. 同じ本を何度読んでもOK
「また同じ本?」と思うかもしれませんが、子どもはお気に入りの本を何度も読んでもらうのが大好きです。展開がわかっているからこそ、「次はこうなるよね」と予想しながら楽しんでいるんです。何度でも付き合ってあげてくださいね。
4. 子どもに本を選ばせる
親が読ませたい本と、子どもが読みたい本は違うことも多いもの。ときには子どもに本を選んでもらうと、自分で選んだ本だからこそ集中して聞いてくれます。図書館や本屋さんで、一緒に本を選ぶ時間も楽しいですよ。
5. 時間を決めて習慣にする
「寝る前に1冊」「お風呂のあとに1冊」など、読む時間を決めておくと、毎日の習慣にしやすくなります。忙しい日は短い絵本でも大丈夫。毎日少しずつ続けることが大切です。
年齢別・絵本選びの目安

絵本は、子どもの年齢や興味に合わせて選ぶと楽しみやすくなります。あくまで目安なので、子どもの様子を見ながら選んでみてください。
0〜1歳ごろ
はっきりした色や形の絵、リズムのいいことばのくり返しがある絵本がおすすめです。お話を理解するというより、声や絵を一緒に楽しむ時間と考えましょう。厚紙でできた、破れにくい絵本も安心です。
2〜3歳ごろ
身近なもの(食べ物、動物、乗り物など)が出てくる絵本や、短いお話の絵本が楽しめるようになります。「わんわん、どこにいる?」など、絵を指さしながら会話するのもいいですね。
4〜5歳ごろ
起承転結のある物語や、少し長めのお話も楽しめるようになってきます。主人公の気持ちを想像するような問いかけをしてみると、お話の世界がさらに広がります。
小学生
自分で読めるようになっても、読み聞かせはまだまだ楽しい時間です。少し長い物語を毎晩1章ずつ読むのもおすすめ。「続きは明日ね」と言うと、翌日を楽しみにしてくれますよ。
読み聞かせを続けるための工夫
絵本の置き場所を工夫する
絵本は、子どもの手が届く低い位置に、表紙が見えるように置くのがおすすめです。表紙が見えると、子どもが自分から「これ読んで」と持ってきやすくなります。
図書館を上手に使う
絵本は1冊ずつ買うと費用もかかります。図書館で借りると、いろいろな絵本に出会えて、子どもの好みもわかってきます。気に入ったものだけを買うようにすると、本棚もすっきりしますよ。
親が疲れている日は無理しない
毎日続けたいと思っても、仕事や家事で疲れている日もありますよね。そんな日は、短い絵本1冊だけ、または「今日はお話を聞かせて」と子どもに絵本の説明をしてもらうのもおすすめです。無理をしないことが、長く続けるコツです。
読み聞かせにおすすめの時間帯
読み聞かせは、いつ読んでもかまいません。ただ、家庭のリズムに合わせて時間を決めると、習慣になりやすくなります。
寝る前の時間
一番取り入れやすいのが、布団に入ってからの読み聞かせです。明かりを少し落とした静かな部屋で読むと、子どもの気持ちも落ち着いて、自然と眠りに向かいやすくなります。寝る前は、にぎやかなお話より、ゆったりしたお話や、やさしい絵の絵本を選ぶのがおすすめです。
朝の少しの時間
朝ごはんのあとや、園に出かける前の5分に1冊読むご家庭もあります。朝の読み聞かせは、子どもの気持ちを落ち着かせて、1日のスタートを穏やかにしてくれます。
休日のゆっくりした時間
休日は、少し長いお話や、図鑑、しかけ絵本などをじっくり楽しむチャンスです。親子でソファに並んで、ページをめくりながらおしゃべりする時間は、平日とはまた違った楽しさがありますよ。
絵本から「自分で読む」へのステップ
読み聞かせを続けていると、いつの間にか子どもが絵本の文字に興味を持ちはじめます。そんなときは、次のようなステップで、少しずつ「自分で読む」楽しさにつなげていきましょう。
- 知っている文字を一緒に探す:「『あ』はどこにあるかな?」とゲーム感覚で
- くり返しの部分だけ読んでもらう:決まったセリフを子どもが担当すると、とても喜びます
- 子どもが親に読み聞かせる:たどたどしくても、最後まで聞いてたくさんほめてあげましょう
自分で読めるようになっても、「読んでもらう楽しさ」は続きます。子どもが望むうちは、ぜひ読み聞かせも続けてあげてくださいね。
読み聞かせのよくある悩み
子どもがじっと聞いてくれません
小さな子どもが、最初から最後までじっと聞けないのは自然なことです。途中で立ち上がったり、別の遊びを始めたりしても、聞こえるところで読み続けるだけでも大丈夫。少しずつ集中できる時間が長くなっていきます。
読んでと言われても、正直ちょっと面倒……
その気持ち、とてもよくわかります。そんなときは、読む前に「今日は2冊までね」とルールを決めておくと、親の気持ちもラクになりますよ。
本当に育っているのは「本が好きな気持ち」より「安心の記憶」
読書習慣というと、「本をたくさん読める子にしたい」「語彙を増やしたい」と、つい成果に目が向きがちです。でも、読み聞かせで子どもの中に一番深く残るのは、お話の内容よりも、「読んでもらっていたときの安心感」ではないでしょうか。
大人になって本を手に取ったとき、なぜかほっとする。その感覚の根っこには、誰かの声を聞きながらページをめくった記憶があるのかもしれません。子どもが本を好きになるかどうかは、本の中身より、本と一緒にあった時間が心地よかったかどうかで決まる部分が大きいのだと思います。
だからこそ、読み聞かせは「教育」として頑張るより、「一緒にいる時間」として楽しむ方がうまくいきます。上手に読めなくても、毎日同じ本でも、途中で寝てしまっても大丈夫。そこにあるのは失敗ではなく、親子で過ごした確かな時間です。
絵本の時間を「形」に残す
毎晩の読み聞かせは、気づけばあっという間に過ぎていきます。子どもが夢中でページをめくる姿や、お気に入りの絵本を抱えて眠る寝顔は、ほんの数年しか見られない景色です。
そんな日々の写真や、子どもが描いた絵をまとめて、世界に1冊だけの本にしてみるのはいかがでしょうか。たとえば「Photoback(フォトバック)」は、Web上で写真を並べて、上質なフォトブックを作れるサービスです。自分が主人公の本は、子どもにとって特別な1冊になりますよ。
まとめ:絵本の時間は、親子の宝物
- 上手に読むより、親子で一緒に楽しむことが大切
- 同じ本のくり返しや、途中の質問も大歓迎
- 年齢に合った絵本を選び、子どもにも選ばせる
- 読む時間を決めて、毎日の習慣にする
- 疲れている日は、短い本1冊でもOK
読み聞かせは、子どものためだけの時間ではありません。一日の終わりに子どもと並んで絵本を開く時間は、忙しい親にとっても、ほっと一息つける大切なひとときになります。
秋の夜長は、読み聞かせを始めるのにぴったりの季節です。今夜は、お気に入りの1冊を一緒に開いてみませんか? ページをめくる小さな時間が、きっと親子の大切な思い出になりますよ。

