富良野の秋を満喫｜ぶどう祭り・へそ祭りなど見逃せないイベントまとめ

🌾 富良野の四季とイベントの魅力

北海道の真ん中に位置する富良野（ふらの）は、豊かな自然と四季の彩りが魅力の町です。ラベンダーで有名なこの地は、夏だけでなく、春・秋・冬と季節ごとに個性的なイベントが開催され、多くの観光客を惹きつけています。

特に9月以降の初秋には、実りの季節を祝う収穫祭や地元色あふれるお祭りが目白押しで、まさに“富良野の旬”を五感で楽しめる絶好のタイミングとなります。

春は雪解けとともに一面の緑が広がり、野山に色とりどりの花が咲き誇る季節。ゴールデンウィークには山開きやアウトドアイベントも行われます。夏はラベンダー畑が満開となり、その美しさは「日本のプロヴァンス」とも称されるほど。富良野ラベンダーフェスティバルや観光列車「ノロッコ号」など、夏を象徴するイベントが並びます。

そして9月。ラベンダーシーズンが落ち着いた後は、地元住民も楽しみにしている「収穫の祭典」が始まります。ワイン用ぶどうの収穫祭や、音楽とグルメを融合した野外フェス、地域の神社祭りなどが連日開催され、観光客も気軽に参加できます。秋は気候が安定しており、晴れた日の澄んだ空と山の紅葉が織りなす景色は格別。イベントと自然風景を同時に楽しめる点も魅力です。

冬には幻想的な雪景色とともに、ライトアップイベントやウィンタースポーツの大会も開催されます。特に「白金青い池」のライトアップや、スキー場のナイトアクティビティは海外観光客にも人気で、富良野の魅力が一年中持続していることを象徴しています。

以下は、季節ごとの富良野イベントの一覧表です。

富良野はただ観光するだけでなく、地元の人々と一緒に「季節を祝う」ことができる町。旅行のタイミングに合わせて訪れるイベントを選ぶことで、富良野の魅力をさらに深く味わうことができます。

🎉 夏～秋 初秋の旬イベント

富良野の夏から秋にかけては、自然の恵みを祝うイベントが集中する“旬のシーズン”です。特に9月はラベンダーが終わったあとも、ぶどうや野菜の収穫、音楽フェス、グルメフェスなど、感性を刺激するイベントが次々と開催されます。ここでは、特に注目の2つのイベントをご紹介します。

bonchi fes. FURANO（ぼんちフェス）

2024年から始まった「bonchi fes. FURANO」は、“音楽×食×自然”をテーマにした富良野初の野外複合フェス。9月中旬に富良野スキー場エリアで開催され、全国からミュージシャンやフードトラック、クラフト作家が集結します。自然の中で音楽に包まれながら、美味しい食事を楽しめる贅沢な空間が人気で、地元の人はもちろん、道内外の若者や家族連れに支持されています。

さらに注目なのが「富良野らしさ」を盛り込んだアクティビティ。ヨガ体験、森の散歩ツアー、地元ワインやクラフトビールの試飲会など、リラックスしながら地域の文化に触れられるプログラムが多数あります。

ふらのワインぶどう祭り

富良野といえば「ワイン」。その象徴ともいえるのが、9月に開催される「ふらのワインぶどう祭り」です。会場は富良野ワイン工場近くのイベント広場で、地元産ぶどうの収穫体験や、富良野ワインの試飲・即売会が目玉。ステージイベントや地元グルメの屋台も出店し、昼間から地元の雰囲気をたっぷり味わえます。

ぶどうの足踏み体験など、子どもでも楽しめるコーナーが充実しているため、ファミリーにもおすすめ。富良野産チーズとのワインの相性を堪能する大人の楽しみも魅力のひとつです。

これらのイベントは、夏の終わりから秋の始まりを告げる“富良野のハイライト”です。自然、音楽、食、それぞれを楽しみながら過ごせる贅沢な時間を、ぜひ体験してみてください。

🌸 地元に根付く伝統祭

富良野の魅力は、美しい自然や観光スポットだけにとどまりません。地元に古くから伝わる「伝統祭」も、地域の誇りとして大切に守られてきた文化のひとつです。観光客も気軽に参加・見学できるこれらの祭りでは、地元の人々の温かさや、昔ながらの知恵と工夫に触れることができる貴重な体験が待っています。ここでは、9月にも開催される2つの伝統的な祭りをご紹介します。

中富良野神社例大祭（9月4日〜6日）

中富良野神社の例大祭は、毎年9月上旬に開催される町最大の伝統行事です。約100年以上の歴史を持つこの祭りは、五穀豊穣と地域の安寧を祈願する行事であり、町の人々が一体となって盛り上がります。最大の見どころは「御輿（みこし）」と「鹿獅子舞（しししまい）」の巡行。神社から出発した御輿が町中を練り歩き、賑やかな太鼓や笛の音が町に響き渡ります。

鹿獅子舞は、頭に鹿の面を被った舞手が、獅子のような動きをしながら町内を巡る珍しい舞踊で、子どもから大人まで参加しています。地元の子どもたちによるかわいらしい「子ども神輿」も登場し、地域全体が祭りムード一色に染まります。

祭り期間中は、地元の飲食店が特別メニューを出すほか、商店街では出店やゲームコーナーも展開され、旅行者も気軽に地元の雰囲気に浸ることができます。

北海へそ祭り（7月開催・参考）

こちらは9月ではありませんが、富良野の「ユニークな文化祭」としてぜひご紹介しておきたいのが「北海へそ祭り」。毎年7月28日・29日に開催され、腹に顔を描いた“へそ踊り”で全国的に知られるお祭りです。

富良野は北海道の中心部＝「へそ」に位置することから始まったこのイベント。お腹を顔に見立てて踊るユーモラスなパフォーマンスが笑いと驚きを誘います。近年では観光客の飛び入り参加も増え、国際色豊かなへそ踊り隊も登場しています。観光と地元文化が一体化した、まさに“富良野らしさ”を感じる風物詩です。

これらの伝統祭は、富良野の人々の信仰心や暮らしの歴史を感じられる貴重な機会。観光スポットとはまた違った“地元の温もり”に触れることができるため、ぜひ日程を合わせて参加してみてください。

🎇 花火・夜のイベント＆季節のライトアップ

富良野の夜を彩るイベントは、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。空気が澄んでいる北海道の夜は星空が美しく、そこに加わる花火やライトアップが、幻想的な雰囲気を演出してくれます。特に夏から秋にかけては、地元の湖や街中で多彩な夜イベントが開催され、旅行の思い出をよりドラマチックに彩ってくれること間違いなしです。

富良野花火大会（8月）

毎年8月下旬に開催される富良野花火大会は、富良野市民にとって夏の風物詩。大きな打ち上げ花火が夜空を華やかに照らし、地元民はもちろん観光客にも大人気です。会場となる「富良野市朝日が丘総合公園」には、夕方から露店や屋台が並び、特設ステージでは地元バンドやダンスグループによるパフォーマンスもあります。

約3,000発以上の花火が富良野盆地の夜空に咲き誇り、ラストには富良野らしいラベンダー色の大玉が夜空を染め上げる演出も。夏の終わりを華やかに締めくくる一夜です。

かなやま湖湖水まつり（南富良野）

富良野市から車で40分ほどの「かなやま湖」では、8月中旬に「湖水まつり」が行われます。昼はカヌー体験や湖畔ヨガなどの自然アクティビティが中心ですが、夜になると一気に雰囲気が変わり、湖面に映る花火が幻想的な風景を作り出します。山と水に囲まれた静かな環境で見る花火は、市街地では味わえない“特別な時間”を与えてくれます。

白金青い池ライトアップ（秋〜冬）

富良野から車で1時間ほど、美瑛町にある「白金青い池」は、その幻想的な青さで海外観光客からも高い人気を誇るスポット。秋から冬にかけては、この池が夜間にライトアップされ、まるで絵画のような景色が浮かび上がります。特に雪が降り始める11月以降は、静寂の中に浮かび上がるブルーと白のコントラストがまるで“異世界”のようです。

富良野・美瑛エリアの夜は、ただ暗くなるだけではありません。地元に根差したイベントや自然の景観を活かしたライトアップが、旅の余韻を深めてくれます。カップルやファミリー、写真好きな方にもおすすめの時間帯です。